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敵対的買収

王子製紙が北越製紙に対して,TOBによる資本参入を発表しました.原油高などによる調達コストの増大により,製紙業界をはじめとした成熟産業は経営統合による効率化の方向を模索しており,業界最大手の王子製紙による北越製紙の買収は当然といえば当然の行動でしょう.

ところでこの“敵対的”という表現はどのような立場の人間に対してアンチなのでしょうか?北越製紙の株主にとっては短期的にはTOBによる株価上昇が起こっており,利益確定してしまえば特に文句はなさそうです.王子製紙の株主には,短期的に調達コストが増大するためにキャッシュフローが悪化することが予想されますが,この経営統合よって経営状態が改善して企業価値が向上すれば長期的にはメリットが出てきそうです.

北越製紙の従業員にとっては,業界最大手水準まで給与や福利厚生が是正されていく見込みでしょうから一概に悪いこととは言えないようです.むしろ直近でも売上げ減,利益大幅減とおよそ好業績とはいえず,賞与なども十分には支給されていないのではないでしょうか.

ということはこの“敵対的”という表現は北越製紙の経営層のみに当てはまる言葉といえそうです.経営統合されれば自分たちの椅子が奪われ,ブランドも統合されてしまうわけですから存在価値が消滅することに対して拒絶反応が出ることは当然です.

このM&AがこれまでのTV局などの問題と違うのは,経営統合によるシナジーが出しやすいこと,北越製紙の株式時価総額1,300億円程度と資本調達コストが比較的安いことがあります.つまりこの場合のM&Aは低リスク高リターンな結果になる可能性が高いといえ,欧米においては最も基本的なM&Aパターンといえますね.

どうも日本人には感情が先に動く人が多いのですぐに“敵対的”とかキャッチコピーを付けて騒ぎ立てますが,もうちょっと俯瞰してどのような選択を採れば良いのか,自分で考える人が増えていく必要性を感じますね.

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