ポジション・トーク
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人にはそれぞれ置かれている立場があって、知らず知らずのうちに自分に有利な方向に進めようとする傾向があります。それを金融の世界では「ポジション・トーク」と呼んでいます。競馬で言えば新聞の予想では大穴を推奨していて実際は本命を購入するような予想屋の逆張り行為で、自分の利益のために世論を誘導するやり方です。一般企業から発せられる情報なんかはほとんどこのポジション・トークであり、目論見書にはどんな不採算事業でもバラ色の将来性が語られているものです。
最近の例でいえば、自分の書いた日記の内容をmixiが勝手に流用するのはケシカランと言っているユーザが、YouTubeやニコ動で違法コンテンツを利用しているようなことが意外と多いかもしれません。つまり人間は自分自身の利害関係をまず第一に考えがちであり、その視点から自分にとって有利な方向に物事を解釈するのが得意な生き物なのです。
なんだか厄介なものに見えるポジション・トークですが、我々はもちろんそれを便利に使うことができます。例えばある企業に売込みに行きたいんだけど、いきなり飛込みで行っても怪しまれるのがオチだよな。。という場合には、その企業に伝手がありそうな取引先に紹介してもらうなんてことは私自身もよく使う手です。それはポジションが異なる二つの点を、ある程度共通項のあるポジションで結びつけることによって手間と時間を節約します。
もっと卑近な例でいえば、合コンで自慢話をすると相手に鼻持ちならない人間だと思われるので、一緒に参加した友達に上手く話を振ってもらうように根回しして、第三者の意見というポジション・トークを利用してなるべくイヤミに聞こえないようにするなんてテクニックもありますね。
もちろんこのポジション・トークを活用するためには、「本質を洞察する鋭い観察力」と「自分自身のポジションを守る一貫性」が必要です。逆にいえば、何でも他人の言うことを鵜呑みにしてしまうお人好しさんや言うことがコロコロ変わるテキトーさんは、ポジション・トークを勉強して本当に言いたいことを円滑に相手に伝える術を身につけていきたいですね。私自身もこのエントリで、「本質を洞察する鋭い観察力」と「自分自身のポジションを守る一貫性」が示せていればよいですが。。
- [2008/03/06 00:00]
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