2008年03月22日 00:00 |[あとで読む]
〜発売37年目の大革新〜「カップヌードル」、新開発容器「ECOカップ」へ
日清食品株式会社(社長:安藤宏基)は、「カップヌードル」レギュラーサイズ全9品の容器を、[1] 地球環境への配慮、[2] 必要情報の分かりやすい表示、[3] 品質の向上のため、これまでのポリスチレン容器から、紙で出来た「ECOカップ」へ変更致します。
「カップヌードル」は1971年に世界初のカップめんとして発売されてから、変わらぬおいしさで皆様方に愛され、37年間カップめんのトップブランドとして支持され続けてきました。
弊社は一昨年より「おいしい、のその先へ。」というスローガンを掲げ、おいしさを支える"品質"や商品の"安全・安心"、さらにその先にある"環境"や"未来"を追い求めてきました。そして、弊社が創業50周年を迎えた本年、カップヌードルは「変わろう。」をテーマに、よりたくさんの皆様に愛され続けるために変わります。
古巣だからこそ敢えて厳しく。
容器リサイクル法の改正という尻に火が点いたタイミングで重い腰を上げたのは、ただ乗り事業者としての再商品化義務罰則の課徴金負担が重くなったからですよね。だからプラスチック製容器から紙製容器に変更することで、包材コストが上がったところである程度は容認できるハズです。もちろん、原油高でプラスチック容器自体のコストも上がっていますが、石油1滴も使わないプラスチック容器と、保温と耐水性のために何層にも紙を重ねる必要のある紙容器の価格差は1ケタは違います。
社是として、ファーストエントリーを誇りとしているはずなのに、紙容器の採用はサンヨー食品のカップスターに先を越されましたね。5年前のリサイクル大流行のタイミングで出しておけばまだパブリシティ効果も違ったことでしょう。商品値上げのタイミングでやるのはちょっといただけませんね。
そもそもスチレンダイマーの問題やら酸化作用から発泡ポリスチレン容器が怪しいと騒がれていたのが10年前、その解として紙容器に転換するしかないというのが業界のコンセンサスだったわけですが、実用化はすでに2000年の段階で完了していたハズです。それが単にコストの問題だけでうだうだと先延ばしにしてきて、結局法改正で転換したというのが何とも情けないです。
「地球のために」「みんなのために」「おいしさのために」
(For Ecology) (For Customer) (For Originality)
私の目が黒かった頃ならこんなセンスのないコピーは許さなかったんですが、特に「地球にやさしい」というのは偽善的なニュアンスなので使わない方がよいですね。ライフサイクル的にはゼロエミッションでゴミを出さないレベルまで達してこそ初めて環境負荷低減を謳ってよいわけで、発表タイミングといい非常に残念です。
成熟産業の思考停止、この経験を糧にイノベーションを起こしてやりましょうか。創業者精神は社内ではなく社外に生きていますよ、百福さん。

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