ソニーがつくったブランコ

2008年04月05日 12:00 |[あとで読む]

brancoという、SONYの「デスクトップに貼るTV」のサービスが始まりました。
早速Bloger向けの説明会が開かれたので行って参りました。

branco.jpg




概要は、
・ブラウザではなく、専用ソフトをDLして視聴するWMPのようなイメージ
・画質は非常によく、フル画面にしてもまったく劣化しない
・VODのようにユーザがオンデマンド再生するのではなく、地上波と同様に垂れ流し
・地上波と同様、途中でCMが入り、画面の下にスポンサーサイトへのリンクが表示
・当面は昔のTVコンテンツの再利用、いずれは独自の放送局となりたい
・番組ごとにチャットボックスを設置、最大15名まで同時入室できる

弱点は、
・WindowsXP以降、Macには非対応、メモリは1GB以上必要?
・フレッツ光の有線での接続が必要、無線LANは今のところNG



YouTubeやニコニコ動画の流行により、インターネットで動画コンテンツを楽しむシーンというのは確実にユーザに浸透してきています。一方でこれら動画コンテンツをどうやって営利活動に結び付けるのかという課題については、まだまだ試行錯誤が続いており現在のところは広告での収益モデルが中心となっています。


天下のソニーが作っただけあり、その画質やスペック的な部分は申し分ないわけですが、やはりどうしてもサービスとしての中途半端さは感じてしまいます。つまり、インターネットの世界にどうして旧来の地上波と同様の視聴スタイルを持ち込んだのか?という違和感です。単純な視聴者の行動パターンでいえば、地上波はリモコンでTVを付けるというシンプルな動作で視聴できるわけですが、brancoはPCを立ち上げてソフトウェアを立ち上げてチャンネルを選ぶという、3倍もの大きな手間が発生するのです。


ここからはオイラの勝手な分析になりますが、恐らくソニーはその辺のユーザインタフェースについても視聴者の導線を変更することを狙っているのです。ソニーは新たにデジタルフォトフレームという市場を活性化させるべく、製品を投入しました。この分野はもともとソニーのお家芸であり、ロケーションフリーテレビサイドPCというコンセプトもいち早く取り入れてきています。もちろんPSPMyloといった個人メディアもあり、さらに当然今後は有機ELを使った製品開発が行なわれていくことでしょう。


つまり、ソニーはユーザのPCという限られたインターフェースをリビングや屋外までに開放する製品を開発するために、そこに流すコンテンツビジネスをいち早く立ち上げる必要があったのではないかと思います。CMなどの広告モデルを確立させれば、単なる製品の売上げだけではない新しい収益が生まれるわけですし、逆にbrancoで収益を上げることに固執する必要がなくなります。


もちろんbranco自体は画面下のリンクからキャンペーンのWebサイトにダイレクトに飛べるので、「続きはWebで」とか「この言葉を検索!」みたいなCMと親和性が非常に高いです。広告主から見れば、インプレッションではなくコンバージョンで効果測定できますし、リスティング広告やSEOといった面倒くさい作業を行なう必要もないですから、もしかしたら広告代理店潰しのビジネスモデルになるかもしれませんね。むしろWebサイト自体のCMなんかもアリかもしれません。


brancoの可能性は「デスクトップに貼る」どころではありません!WiFi対応や圧縮技術をもうちょっと開発していただいて、気軽に使えるサービスにブラッシュアップしてもらいたいですね。あ、オイラのPCはMacだからインストールできないや。。

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