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[News]硫化水素

「2ちゃんねる」が発端? 報道で悪循環 - 硫化水素自殺で都が対策検討会

東京都は12日、相次ぐ硫化水素自殺などへの対策を協議する「若者の自殺防止対策に関する検討会」の初会合を開いた。今年1月以降、東京都でも相次いだ硫化水素自殺の実態について関係団体から報告後、対策を話し合った。当初からの経緯を知る委員からは、「ネット情報とメディア報道の悪循環が悲劇を拡大した」と、早期対策の必要性を訴えた。



最近になって特に問題視され始めた硫化水素による自殺問題、自殺者のみならず近隣住民まで二次被害が発生するということでネット上の書込みを削除せよという論調が強まっています。基本的にはネット上で「ラクに死ねる」「死体がキレイ」という形で、洗剤や化粧品を配合することで硫化水素を発生させる方法が記載されていて、潜在的な自殺志願者が実行するケースが多いようです。

これらの一連の事件と対応に関し、日本いのちの電話連盟常務理事で日本自殺予防学会理事長の斎藤友紀雄氏が、「事件の広がりの要因の一つに、マスコミの過剰な報道がある」と指摘。「単なる事件として報道するのではなく、相談先の電話番号を必ず表示するなど予防的、啓発的な要素を含めた報道をすべき」と問題提起した。


さらに、元NHKのディレクターで、自殺対策支援センター「ライフリンク」代表の清水康之氏が、「20代、30代の自殺者の半数が無職である事実は何を物語るか。自殺の手段ばかり強調されるが、自殺にいたる根本的な要因は何かに目を向けるべき」と話した後、硫化水素自殺が拡大した経緯を説明した。



マスコミ報道において、これら硫化水素自殺をセンセーショナルに扱う一方で、ネット情報を悪の巣窟のように扱う論調がいまだに多いです。そもそも年間35,000人を超える自殺者がいる中で、「カンタンに死ねる硫化水素自殺」というトピックと「ネット上で情報収集」なんて具体的行動パターンがマスコミによって流布されれば、それを実行しようとする者が現われて当然なわけで、さらに愉快犯的に自殺を煽るような書き込みをする低俗な輩も発生するわけです。


オープンかつフラットなネットの世界においては、例えば漂白用に使う硫化水素の発生リスクについて書かれたページもあれば、硫化水素よりも致死性が高いであろう有機系の薬品に関する記載もあったりします。ただしその情報は、目的を持って検索されなければ普通の人の目には触れるはずのないものであり、マスコミがその情報に到達させるようなヒントを流しているというリスクも考えなければいけません。そしてそれを削除せよなんて後手の対策はいたちごっこでしかなく、練炭の次は硫化水素、その次は。。。という悪循環に陥るだけです。


WHOでは自殺予防ガイドラインとして、メディアが遵守すべき自殺防止への報道のあり方を定義しています。
http://www8.cao.go.jp/souki/tebiki.pdf(PDFファイル)
●写真や遺書を公表しない
●自殺の方法について詳細に報道しない
●原因を単純化して報じない
●自殺を美化したりセンセーショナルに報じない
●宗教的・文化的な固定観念を用いない
●自殺を責めない

これらは逆に現在のマスコミの報道姿勢をそのまま示している感じすらするような内容です。そして格差社会、勝ち組負け組といった「相対的幸福感」を助長するような表現に溢れているのも事実で、自殺問題の本質的原因である「他人の幸福を目の当たりにしながらそれを手にできない不幸」をマッチポンプするかのような番組を垂れ流しています。


本来であれば自殺するまでもない、時間や環境の変化が解決してくれる問題さえも絶望的に感じさせてしまう閉塞感を作り出しているのは、ほかでもない日本社会自身です。一度レールを外れてしまったら二度とまともな仕事には就けない、大きな失敗をしてしまったら二度と世間に顔見せできない、という異常なプレッシャーを与えている日本社会こそが狂っているのです。


硫化水素で自殺する人が1日20人もいるのが問題なのではなく、1日100人も自殺者がいる社会が問題です。木を見て森を見ないこの論調は、いつまで続いていくのでしょうね。


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この記事のコメント

相変わらず某掲示版の硫化水素自殺スレッドには煽るだけの愉快犯が多いようだ
2008-09-18 Thu 10:10 | URL | けん #-[ 内容変更] | top↑
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