[書評]上達の法則
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「上達」という非言語的ノウハウを明文化するという挑戦的な本です。もともと上達のコツとか、何だか知らないけれどどんなこともそこそこ上手にこなせる人って少なからず居たりしますね。そんな“上達の達人”がどんな理屈で短期間に上達するのか、そのメカニズムが書いてあります。
著者は文中から音楽(バイオリン)、将棋、茶道といった仕事とはあまり関係のない趣味分野での“上達”を引き合いに出しながら、自分自身の体験に基づいた上達の仕組みを明示しています。スキーマの発達、チャンクといった専門的?な言葉も多く出てきますが、要するにあまり意識せずに一連の行動がスムーズに行なえるようにすることが重要であると説いています。
そしてそのスキーマを発達させるために有効なのが、反復練習や暗唱といった愚直な努力であり、無意識レベルで反射できる体制を構築することが中級者と上級者の違いとなります。上達は断続的に起こるものであり、一見上達していないスランプの時期にも継続できる能力が必要となるのです。
そうすると世の中で高学歴や体育会系といわれる、反復練習を多く経験してきた人材が重宝される理由も分かります。これら「上達の法則」は普遍的なものであり、一つのことである程度上達できた経験を持つ人には知らず知らずのうちにスキーマ構築の仕組み=「上達の法則」が出来上がっているわけですから。
- [2008/05/25 00:00]
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