[小ネタ]世界のナベアツがアホになる理由
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世界のナベアツの悲しみと楽しみ
ナベアツが演じるアホは、目の玉のひっくり返し気味に視線を泳がせつつ、顔の一方を引きつらせる表情が基本で、さらに、手足をぶらぶらさせて「アホ」を強調することがある。表情と形でシンプルに笑いの刺激を与えつつ、算数との組み合わせた意外性があり、繰り返しのリズムが癖になる、なかなか洒落たネタなのだが、ナベアツによる「アホ」の表現はある種の人にはたまらないだろう。
ある種の人とは、たとえば、「ナベアツのアホ」を表情に持った障害児を持つ親だ。
子供本人はどうか。残念ながら、私は、障害を持った子供の心の中まで完全には分からないが、障害を持った子供本人も他人の反応に対して、大いに敏感なことが多い。子供は案外残酷だから、「ナベアツのアホ」が学校で流行っていれば、養護クラスの子供が嫌な思いをする可能性もある。
最近、小学校の算数の授業などでは、3の倍数でアホになるガキが続出しているらしく、学級崩壊に陥っているとのことです。こんなクソガキすらコントロールできないダメ教師は問題外ですが、子どもも子どもでアホになるくらいノリがよくなくては、将来不安になってしまいますよね。そういえばオイラの小学校時代には、志村けんの「大丈夫だぁ〜」が大流行していて何でも「大丈夫だぁ〜」と言ってたような記憶があります。
実際に世界のナベアツの芸を観てみると、かなり独特の工夫を行なっており頭がよいのだろうな、ということは分かります。そしてアホになる表情を観ても、そこから殊更障害者を意識するようなところはないと感じる人がほとんどでしょう。
ただし、たとえば障害児や障害児の親が不快な思いをするから、ナベアツはこのネタを封印すべきだとは思わない。言葉や表現を狩っても不毛であり、一人一人が持っている差別意識を忘れさせているに過ぎない。問題は意識自体の方にある。不格好だとする対象を笑いたい意識は心の中にあるのだから、せめて、それを忘れないことだ。表現を封じて、意識を忘れようとすることの方が醜悪な場合がある。程度の問題でもあるし、社会の受け止め方の問題でもあるが、対象(たとえば笑われる対象)それ自体に向けられた侮辱的表現でなければ、つまり、「ナベアツのアホ」くらいのものであれば、それは許容される方が風通しがいいと思う。不愉快な人は彼を見なければいい(でも、辛いだろうなあ)。何れにせよ、あの笑いには、一片の毒が含まれていることを、我々も、ナベアツ本人も意識しておく方がいいと思う。
一部に不快な思いをする人たちがいるから、その行為すべてを禁止した方がよいという論理は、物事の発展を妨げる思考停止でしかありません。硫化水素自殺が増えたから硫化水素に関する書き込みを削除しろ、ダガーナイフによる殺人が起こったからダガーナイフの販売を禁止しろ、といった木を見て森を見ない対応というのは、結局根本解決が為されないまま別の手段によって新たに同様なことが行なわれる危険が残っています。
差別という難しい問題についても、差別はよくないという正論をかざすのではなく、多かれ少なかれ存在する自分の中の差別意識を自覚した上で、自虐的な笑いにまで昇華することができれば人間的な成熟が訪れるのではないかと思います。そういう意味では、世界のナベアツが今後は江頭や出川クラスの大物になるかどうか、次のネタにかかっているとも言えますね。間違っても身内をイジって内輪ネタで笑いを取るような醜悪な芸人にはなってもらいたくないものです。
- [2008/06/22 00:00]
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コメント
Re: [小ネタ]世界のナベアツがアホになる理由
>一部に不快な思いをする人たちがいるから、
>その行為すべてを禁止した方がよいという論理
この書き方は以下の山崎氏の発言を無視して捻じ曲げているとしか思えないけどどうなの?
>ただし、たとえば障害児や障害児の親が不快な思いを
>するから、ナベアツはこのネタを封印すべきだとは
>思わない。
Re: [小ネタ]世界のナベアツがアホになる理由
さりさんの意見に同感。
もう一度しっかりそして冷静に山崎氏の文章を読むことをお勧めします。
これじゃあ読解能力のないただのバカかもしくは悪意のある確信犯だと思うけど。
Re: [小ネタ]世界のナベアツがアホになる理由
そうですね。完全に説明不足ですね。
山崎氏の文章というよりも、ダガーナイフやら硫化水素やらへの場当たり的禁止論に対しての意見だったんですが、自分ではそう思ってても伝わりませんね。
すいません、ありがとうございます。
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