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[Books]21世紀の国富論

アメリカ・シリコンバレーでベンチャーキャピタリストとして活躍されている原丈人さんの著書で、主に技術的なイノベーションの観点から21世紀の日本が歩むべき道を予見しています。イトイさんとの対談も非常に面白くて注目していた方で、その青眼ぶりには感服いたしました。


21世紀の国富論
原 丈人
平凡社 ( 2007-06-21 )
ISBN: 9784582833577
おすすめ度:アマゾンおすすめ度



20世紀最後の10年に、インターネットは爆発的に広がりました。IT革命ともてはやされ、日米でITバブルが起こり、数多くの企業が勃興しては消えていきました。ただ、それらのビジネスモデルの多くはパソコンというプラットフォームを前提としており、主に計算をするために進歩してきた機械を使っているに過ぎません。そのためほとんどのITビジネスと呼ばれるものが、既存のリアルビジネスの流通やマーケティングをインターネットに置き換えただけのサービス業そのままなのです。


これらはアメリカ型の短期的な金融指標に基づいた資本主義の弊害といえます。つまり、経営者や株主が短期的なリターンを求めるあまりに長期的な研究開発が必要なイノベーションに十分な投資ができておらず、表層的なマイナーチェンジが多くなってしまった結果、パソコンという40年も変わらないインターフェースを使い続ける羽目になってしまったというわけです。


そこで原さんはPUC(=パーソナル・ユビキタス・コミュニケーションズ)という概念を提唱し、今後は計算を志向したパソコンではなく、あくまでコミュニケーションを志向した端末がインターネットの主役になると説いています。

「あなたのパソコンは、電源を入れてから実際に利用できるようになるまでどのくらいかかるだろうか。30秒?1分?コーヒーを淹れるために席をたって、戻ってきたぐらいがちょうどいい頃合い、という人もいるかもしれない。そして多くの人はこの状況を変だと思いながらも、コンピュータに自分を合わせているのではないだろうか。 」



そのPUCによるユビキタス社会をいち早く具現化するのが、光ファイバーによるブロードバンド化世界一を達成し携帯電話を中心としたコミュニケーション文化が発達した日本に他なりません。我々がコンピュータに合わせて生活する時代は終わり、コンピュータが最適な形で自然と我々の生活をフォローしている時代が来るのです。


実際に網膜ディスプレイのようなイノベーションもはじまっています。WiMAXや4Gの新しい通信規格の普及によって、車や家電、日用雑貨に至るほとんどのものがインターネットに繋がる時代はすぐそこまで来ています。我々はそれによって便利になり、コンピュータに合わせる必要がなくなれば時間にゆとりのある生活を送れるようになるハズです。


そのようなフラットな社会において、今後はピラミッド型の命令系統を有した大企業の存在意義は変わってくることでしょう。実際にオープンソースといったアメーバ状の組織が様々なプロダクトを作り出しており、事業会社はこれらに投資するリスクキャピタルとしての働きを担うことになります。それが新しい資本主義の形として、継続的なイノベーションを支えていくものです。


それは、オイラが今の会社に入社するときに言ったことそのままだと気づきました。イメージとしてはオイラは釣りをしながら、頭のなかで思い描いた資料などが瞬時に自動的にアウトプットされて自宅や会社のサーバに蓄積される未来です。人間を地理的、時間的制約から開放し、より自分らしいライフスタイルを送れるような社会を構築することが現在のIT産業に課せられているのだと想いを新たにした次第です。


目次:
はじめに
第1章 新しい資本主義のルールをつくる
第2章 新しい技術がつくる新しい産業
第3章 会社の新しいガバナンスとは?
第4章 社会を支える新しい価値観
第5章 これからの日本への提言

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